フォトコンテストの入賞作品にはフチをつけた作品が多く見られます。
僕の見解はフチ(縁)はつけるべきです。
フォトコンテストではフチをつけた方が有利だと思います。
この記事ではフチをつけるべきその理由をご紹介します。
この記事の目次
写真が用紙に合ったアスペクト比ではない
多くの一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラの写真のアスペクト比(縦横の比率)は3:2に設定されています。
また、コンパクトデジカメやフォーサーズのカメラでは4:3です。
一方、写真用紙は以下の通り。
- L判=1:1.43
- ハガキ=1:1.48
- 2L判=1:1.4
- 四つ切り=5:6
- 四つ切りワイド=1:1.44
- 六つ切り=4:5
- 六つ切りワイド=2:3
- A4=1:1.41(1:√2)
六つ切りワイド(ワイド六切)は一眼レフカメラのアスペクト比と同じですね。
それ以外ではどうしても縦か横が切れてしまうので、2:3で撮った写真をそのまま生かしたい時は、フチを付けるのがいいでしょう。
その場合、下の図のように写真の長辺と短辺でフチの幅が違ってしまいますが、問題ありません。

ただし、なるべく余白の幅に差が出ないような用紙を選びましょう。
フチなしプリントは数mmカットされる
写真をフチなしでプリントするとき、パソコンの画面上でアスペクト比を写真用紙とピッタリ合わせていても、めいっぱいにプリントするので、どうしても端が数mm切れてしまいます。
そうでないと余白が残ってフチができてしまうからです。
自分が写真のフレーミングやトリミングにこだわって仕上げても「プリントしてみたら少し切れてしまった!」なんてことになったら残念ですよね。
せっかくこだわったなら、フチをつけて作品全体が収まるようにプリントしましよう。
写真が引き締まって見える
フチをつけると写真が引き締まって見えます。
特に黒でフチをつけると落ち着いて、より引き締まって見えます。
写真の撮影方法に「額縁効果」というものがあります。

これは、被写体の周りを壁などで囲ったように配置することで、被写体に目を向けさせる効果です。
フチをつけると、これに似た効果を演出できるわけです。
写真は角やフチがダメージを受けやすい
デジタルデータと違って、紙にプリントされた写真はどうしても折れ曲がったり、シワができたりしてしまいます。
一番ダメージを受けやすいのは、やはり角です。
何かに当たって角がつぶれてしまうことがありますが、そんなときでもフチがあれば写真に影響が少なくてすみます。
郵送中も、丁寧に扱ってくれるとは限りませんからね。
せっかく丁寧にプリントした写真が、自分の手を離れてからダメージを受け、審査にマイナスになってしまっては残念です。
フチを付けると審査員の印象がよくなる可能性がある
写真家によっては、フチをつけることにこだわる人もいるようです。
そういった人が審査員になると、フチをつけていないと不利になる可能性さえあります。
そもそもフチがついている方が、丁寧に仕上げている印象があるので、審査員の印象はよくなるかもしれませんね。
審査員がどちらを選ぶか迷って「甲乙つけがたい」という場合に、少しでも優位に立つために、フチありで応募しましょう。
プリント写真にフチをつける理由:まとめ
プリント写真にフチをつけるべき理由をまとめると、
- アスペクト比を気にしなくてすむ
- フチなしプリントは周辺がカットされてしまう
- 引き締まって見える
- ダメージを受けたときの保険
- 審査員に好印象
ちなみに僕がよく使うネットプリントのビビプリでは、フチの設定ができるので便利です。