現像・データ管理

写真のRAWデータをバックアップするコスパ最強の方法

写真のRAWデータのバックアップ方法

あなたは大切な写真データを正しく安全な方法で保存していますか?

カメラが趣味で、大切な写真データがたくさんあるのに、「大丈夫だろう」と、危機管理はつい甘くなるのが現実です。

僕も以前、そんな油断から、子供の大切な写真データを失い、とても悲しい思いをした経験があります。

デジタルデータというものは、いとも簡単に失われてしまうことを思い知らされました。

それをきっかけにバックアップ方法について模索し、最適な写真データの管理方法にたどり着きました。

それが外付けHDD+Amazon Photosです。

では、その内容を詳しくご紹介しましょう。

僕が大切な写真データを失った事件

ある日、子供がコードに足を引っかけ、僕が作業していたテーブルの上から外付けHDD(ハードディスクドライブ)を落としてしまったのです。

データの詰まった外付けHDDはバンッ!とすごい音を立てて床面に衝突。

その瞬間、写真データが無事ではないことを覚悟しました。

僕はその頃、写真データを2つの外付けHDDに保存していましたが、直近の数ヶ月は1つにしか保存していませんでした。

つまり、その落としたHDD内のデータが消滅したら、その数ヶ月分の子供の写真はこの世からなくなるということを意味していました。

僕が恐る恐る落ちたHDDを拾うと、外装のはめ込みが外れていました。

それは落ちた衝撃を物語っています。

慎重に外装をはめ直して、抜けたUSB端子を差し直してみると・・・やっぱり認識しない!

僕は愕然としました。

数ヶ月の思い出と苦労が・・・。

その日から僕は夜な夜な涙で枕を濡らしました(搾れるくらい)。

そんな悲劇があってから、僕は安全なバックアップ方法を真剣に考えました。

バックアップの基本的な考え方

バックアップとは、マスターデータ(元になるデータ)の破損や消失に備えて、別の記憶装置(メディア)に複製して保存しておくことを言います。

当たり前ですが、同じパソコン内にコピーを作っておいても意味がありません。

マスターとバックアップを独立した2つのメディアに同時に保存する必要があります。

ちなみにマスターデータをパソコンに保存している人も多いですが、パソコンはすぐに容量がいっぱいになり、動作も遅くなるので避けた方がいいでしょう。

最も安全なバックアップ方法はクラウド

では安全なバックアップ方法とは何でしょうか?

結論から言えば、クラウドにバックアップを取るのが最も安全で安心です。

クラウドというのは、雲という意味ですが、インターネット上で提供されるサービスのこと。

そのクラウドのデータ保存サービス(オンラインストレージ)を利用することで、バックアップを自宅に置いておくリスクがなくなるわけです。

つまりパソコンが水没しようが、外付けHDDが発火しようが、関係ありません。

インターネットにさえつながればデータは復活しますからね。

では、それぞれのバックアップ方法のデメリット(リスク)を見てみましょう。

外付けHDDのデメリット

  • 壊れやすい(外付けHDDの故障のピークは3~4年と言われている)
  • 壊れた場合にデータ復元サービスを使うと10万円程度かかる
  • 2台にデータを保管(マスターとバックアップ)する場合、万一のためにそれぞれ違う場所に保管するなどの工夫が必要
  • 1台あたり1万円程度かかる

DVD(ブルーレイを含む)のデメリット

  • 傷がつきやすい
  • 経年劣化で変形したり、読み込みが悪くなったりする
  • 焼く(コピーする)のに時間がかかる
  • いざという時に、たくさんのDVDデータをパソコンに戻す作業はとても大変
  • 目的の写真を探すのが大変
極端な話、家が火事になったり、大きな自然災害などでバックアップ自体が消滅したら元も子もありません。
特に小さな子供がいる家庭では、いたずらされたりするので、そのリスクは計り知れません。
つまりバックアップしたメディアを家に置いておくと、一定のリスクが付きまとうのです。

クラウドのデメリット

  • パスワードを忘れると面倒
  • アップロードに時間がかかる
  • パスワードが第三者に知られると、データが流出する可能性がある
  • 引き落とし口座に残金がなかった場合、アカウントがストップする可能性がある
  • アカウント管理者が亡くなった場合、保管場所やパスワードがわからなくなる

最後の「アカウント管理者(あなた)が亡くなる」というのは、ちょっと縁起でもない話ですが、写真データを失うリスクとしてはかなり高いと思います。

家族にはデータの保管場所やパスワードを伝えておくか、遺書にしたためておいて下さい。

外付けHDD+クラウドがおすすめ

以上のことを総合すると、DVDは不便なので、外付けHDDクラウドの2つに保存するのが最も安全で、使い勝手がいいでしょう。

現像などの編集をするときは外付けHDDのデータ(マスター)を使い、いざというときはクラウドのデータ(バックアップ)をダウンロードする、という使い分けが最もストレスがないと思います。

ではバックアップに使うクラウドは、どこのサービスがいいのでしょうか。

Amazon Photosをおすすめする5つの理由

現在、僕が知る限り、クラウドサービスの中ではAmazonプライムのAmazon Photosがベストです。

その理由は次の5つ。

①RAWデータを保存できる

まず、Amazon PhotosはJPEGだけでなく、RAWデータ保存が可能です。

その前に「JPEG?RAWデータって何?」という人は以下の記事を参考にしてください。

RAWデータ撮影で失敗は怖くない
RAWデータ撮影なら失敗も怖くない!デジタル一眼カメラで撮影をしていて、 「最高のシャッターチャンスだったのに設定をミスってた!」 「逆光で撮ったら、思ったより...

RAWデータで保存(ダウンロードも)できれば、データ圧縮されることがなく、写真が劣化する心配がありません

しかもニコン、キヤノン、ソニーなどほとんどのRAWデータフォーマットに対応しています。

他のクラウドサービスを見ると、RAWデータをサポートしているところはほとんどありません。

たとえばGoogleフォトの無料プランでも一部RAWに対応していますが、ダウンロードするとなぜかJPEGになってしまいます(有料プランではRAWのまま使えます)。

しかも大きなJPEG画像はデータ圧縮されてしまいます(見た目ではほとんどわからないですが)。

もちろん、Amazon PhotosではJPEGでも無劣化で保存できます。

②容量無制限

プライムフォトは容量が無制限です。

RAWデータはファイルサイズがとにかく大きいので容量無制限はとても重宝します。

容量によって金額が上がるシステムだと、増えていく写真の枚数に伴って、将来的に財布を圧迫しかねません。

僕の場合、年間1万枚ほど撮影していて、現在RAWデータだけで約55,000枚あります。

容量も1TB(テラバイト)を優に超えました。

1TBを上限に設定しているクラウドサービス(DropboxやiCloudなど)もある中で、やはり無制限はありがたい。

僕の知っている人で、年間20万枚撮影するという猛者がいますが、そんな人でも安心してガンガン放り込めます。

③低価格

プライムフォトは定額制で、月額409円(年間契約=4900円の場合)という神レベルの低価格。

(※月単位の契約だと月額500円です)

他のクラウドサービスで、RAWデータに対応していて、しかも大容量となると、プライムフォトの何倍もの値段になってしまいます。

Googleフォトの有料プランは1TBでも月額1,300円かかります。

僕の場合2TBは必要なので、月額2,600円にもなってしまいます。

④Amazonプライムのサービスは超充実

実は、プライムフォトはAmazonプライムのサービスのほんの一部で、月額500円(年間契約では月409円)だけで受けられるサービスとは思えない充実っぷりです。

Amazonプライムというのは、Amazonで買い物をすると、お急ぎ便が無料になるアレです。

意外と知られていませんが、Amazonプライムに加入すると、他にもあらゆるサービスを利用できます。

◆Amazonお急ぎ便が使える
◆プライムビデオが見放題(一部除外作品あり)
◆プライムオリジナル(独自のドラマやバラエティ)が見放題
◆プライムミュージック(100万曲以上)が聞き放題
◆プライムフォトに写真が保存し放題
◆Kindle本が1ヶ月に1冊無料

他にも、毎月無料でゲーム特典を楽しめたり、オムツやおしりふきが安くなるサービスなどもあります。

これらを全部使えて月額500円なのですから、ものすごいコストパフォーマンスです。

→Amazonプライムのサービス詳細はこちら

⑤大規模災害でも安心

「クラウドに保存」と言っても、実際に雲の上に保存しているわけではなく、もちろん地上のどこかに大規模なコンピュータを置いて保存されています。

「それなら大規模災害が起きたらクラウドでも安全じゃないのでは?」と思うかもしれませんが、Amazon Photosはクロスリージョンレプリカという方式を採用しています。

要は国をまたいでデータを複数保存しているので、自然災害などで壊滅的な被害を受けても、データが失われることはありません。

巨大隕石が地球に衝突して、地球自体が壊滅的な被害を受けた場合はダメかもしれませんが、その時は写真ではなく命の心配をしましょう。

Amazon Photosの注意点

Amazon Photosは、最強とは言え注意すべきこともあります。

事前に把握しておきましょう。

アップロードに時間がかかる

クラウドのデメリットですが、アップロードするのに時間がかかります。

特にRAWデータは重いので大変です。

バックアップする写真をある程度選別してアップロードするといいでしょう。

引き落とし口座に残金に注意

引き落とし口座に残金がなかった(支払いがなされなかった)場合について、Amazonに直接問い合わせてみたところ、

「一時サービス休止状態になりますので、いきなり保存コンテンツが削除されることはありません」

との回答でした。

引き落とし口座は給料が振り込まれる口座にしておくと、残金がなくなるリスクはなくなりますね。

RAWデータ写真のバックアップ:まとめ


あなたのパソコンや外付けHDDは明日壊れるかもしれません。

「時間がないからバックアップはあとでやろう」と後回しにしていると、僕と同じ失敗をしてしまいます。

大切な思い出の詰まった写真データが、ある日突然消えてしまったら、悔やんでも悔やみきれません。

何が起きてもいいように、バックアップはマスターデータ(原本)とは別の環境に確保しておくのが基本です。

1つは自宅(外付けHDDなど)、そしてもう1つはクラウド。

クラウドでも会社によってサービス内容が違いますが、おすすめはコスパ最強のAmazon Photos。

僕はAmazonプライムの月額500円(年間契約では月409円)は、写真データの保険料だと思っています。

その保険に充実したサービスが付いてくるのは嬉しい限り。

あなたも後悔する前に、大切な写真のバックアップを真剣に考えてみてください。

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