撮影のコツ

【一眼レフカメラの便利技】親指AFでピント合わせが超快適に!

一眼レフカメラユーザーのほとんどは、シャッターボタンの半押しでピント合わせをしていると思います。

実はこの半押しのピント合わせを別のボタンに置き換えられることをご存じですか?

それを一般に「親指AF」と言いますが、実はコレ、驚くほど便利です。

操作は難しくないどころか、半押しより簡単で、シャッターチャンスを逃す確率も減ります。

例えば、動いている被写体を連写していて、2枚目からピントがズレていたという経験はないですか?

親指AFを使うとそういった失敗が大幅に減るのです。

もはや親指AFにしない理由はありません。

むしろなぜ初期設定が半押しなのかが疑問ですね。

この親指AFはプロカメラマンにとっては常識なのですが、アマチュアカメラマンにはあまり知られていません。

そこで全ての一眼カメラユーザーに知ってもらうべく、記事にしてみました。

通常AFと親指AFの違い

これを読んでいる人の中には「人差し指1本で済むんだから、わざわざ親指を使う必要はないんじゃない?」と思う人がいるかもしれません。

まずはその違いを解説します。

シャッターボタン半押しでピントを合わせる場合

  • STEP1
    シャッターボタン半押し(ピント合わせ)

    シャッターボタンを半押しにすることでピントが合います。

  • STEP2
    シャッターボタン全押し(1枚目撮影)

    ピントが合った状態で、シャッターチャンスがあれば完全に押下し、シャッターが切られます。

  • STEP3
    シャッターボタン半押し(ピント合わせ)

    シャッターボタンから一度指を離すと、再度ピント合わせのために半押しする必要があります。

  • STEP4
    シャッターボタン全押し(2枚目撮影)

    シャッターボタンを完全に押下し、再度シャッターが切られます。

という具合に、シャッターを切る前にいちいちピント合わせが必要になります。

AFを親指に任せた場合

  • STEP1
    親指AF(ピント合わせ)

    ピント合わせのためにAF設定したカメラ背面にあるボタンを親指で押します。

    この時、人差し指は半押しする必要はありません。

  • STEP2
    シャッターボタン全押し(1枚目撮影)

    シャッターチャンスでシャッターボタンを完全に押下し、シャッターを切ります。

  • STEP3
    シャッターボタン全押し(2枚目撮影)

    シャッターボタンから指を離しても、親指でAFボタンを押し続けていればピントは合い続けます。

    なので、すぐに次のシャッターを切ることができます。

親指AFは、親指を離さない限りずっとピントが合い続けてくれるので、半押しの手間がなくなりシャッターチャンスを逃しにくくなります。

親指AFはAF-CやAIサーボで効果を発揮

親指AFのメリットは、親指でボタンを押し続けている限り、ずっとピントが合ってくれるところです。

これはAF-C(コンテニュアスAF)やAIサーボと呼ばれる機能で、効果を発揮します。

この設定は、AFが被写体を追従してくれるので、被写体が動いていてもピントが合い続ける機能です。

これに親指AFと連写モードを組み合わせると、被写体がカメラに向かって近づいてきても、ピントを合あわせ続けながら連写できるので、失敗写真が劇的に減ります。

ちなみに通常のAFで近づいてくる被写体を連写すると、2枚目からピントがズレてしまいます。

というわけで、動きものに親指AFは欠かせません。

親指AF+追従型AF+連写の設定でとても便利です。

動き回る子供や、スポーツなどの撮影で重宝しますね。

親指AFのデメリット

親指AFはいいことばかりですが、デメリットもあります。

それは、手が小さい人にはやや操作がしにくいことです。

背面のAFボタンとシャッターボタンに少し距離があるので、手が小さいと操作がスムーズにできずに、機動性が落ちる場合があります。

また親指の置き場が固定されてしまうので、カメラをホールドしにくくなり、片手での撮影が難しくなります。

あとは、他人に撮ってもらうときに親指AFについて説明しなければいけないことがちょっと不便なくらいですかね。

親指AFのまとめ

親指AFは、ピント合わせの機能とシャッターボタンの機能を分離することで、親指と人差し指で役割分担ができ、シャッターチャンスを逃しにくくなります。

しかも連写モードでは連写中もAFは追いかけてくれるので、最初から最後までピントを合わせ続けてくれます。

デメリットも多少ありますが、そんなことは気にならないくらい便利です。

この記事を読み終えたら、ぜひ親指AFを使ってみて下さい。