一眼レフ初心者は、初めAUTOモードもしくは、プログラムオート(P)モードで撮ると思いますが、それではなかなか思い通りの写真は撮れません。
なぜなら、これらのモードは「カメラ任せの無難な設定」だからです。
撮影モードには他にA、S、Mがありますが、どう使い分けるのでしょうか。
プロカメラマンも含めて、多くの人が絞り優先モードで撮影していると言われています。
絞り優先(A)モードが選ばれるのには理由があるのです。
絞りはボケ具合をコントロールしている
多くの人が絞り優先モードで撮るのには、理由があります。
それは「絞りがボケ具合をコントロールしている」ということ。
つまり、絞り値は写真の見た目に、一番大きな影響を及ぼすのです。
シャッタースピードは、手ブレ・被写体ブレするほど遅くしない限りは、見た目にはあまり影響しません。
ISO感度も、よほど大幅に上げない限りノイズは目立ちません。
でも、背景をボカしたいのに、カメラにボケ具合を変更されてしまうと自分の撮りたい写真が思うように撮れなくなってしまうのです。
そういうわけで多くの人が絞り優先モードで撮影するのです。
絞り優先モードでF値の感覚をつかむ
初心者のうちは、F値によってどのくらいのボケ感になるのか、どのくらいの解像感が出るのかわからないと思います。
なので、初心者でも絞り優先モードで撮影することをおすすめします。
また、撮影した写真はパソコンなどの大きな画面で見て、Exifデータと比較しながら、F値と解像度の関係を覚えていくことも大切です。
ちなみにExifデータとは、シャッタースピードや絞り値、ISO感度、カメラの機種、撮影日時など、撮影時のあらゆる情報を格納しているデータのことです。
これは現像ソフトやJPEGのプロパティから確認することができます。
失敗作でもこのデータとにらめっこして、失敗の原因を探るのも、カメラの腕を磨くには必須です。
まとめ
写真を撮る上で、見た目に一番影響を与えるのはボケ具合です。
そのボケ具合を決めるのが絞り(F値)。
つまり、撮影者が一番コントロールすべきなのはF値なのです。
だから、多くのユーザーは絞り優先モードで撮影しているわけです。
初心者でも絞り優先モードで撮ることが上達への近道と言えるでしょう。