「勢いで一眼レフカメラを買ったけど、何を撮ればいいのかわからない」
と悩んでいませんか?
僕の周りにも、同じような人が何人もいます。
実は僕も買った当初は被写体について迷走していました。
それも初心者なので、パッとしない写真ばかり・・・。
そのうち一眼レフカメラを持ち出す機会も減り、撮影するのは旅行や結婚式くらいになってしまいました。
それから約1年後、転機は子供の誕生でした。
子供の写真をキレイに残したいと思って、一眼レフカメラを使うようになりました。
撮りたい被写体があると、どんどん一眼カメラにのめり込んでいきます。
では子供がいない場合は何を撮ればいいのでしょうか。
その1:花
まずオススメなのは花です。
花なら年中、何かしら咲いています。
道端の見慣れた雑草だってよく見ればキレイな花を咲かせています。
フラっと散歩に出ても、被写体はいくらでもあるので特に撮りやすいです。
ちなみに、花の写真家で最近僕が注目しているのは北村佑介さんです。
この方は写真教室を頻繁にやっていて、僕も以前に参加したことがあります。
その2:電車
「撮り鉄」と呼ばれる鉄道オタクの人がいますが、フォトコンテストでも一定数は電車の写真が入賞しています。
電車が好きな人は、研究熱心な人が多く、自分なりの新しい撮影スポットを発掘するのもいいですね。
鉄道写真家では中井精也さんが有名ですね。
その3:飛行機
空港や米軍基地が近い場合は飛行機を撮るのも面白いですね。
航空自衛隊の航空ショーも人気です(年に1回くらいしかないですが)。
また、夜の空港に出向いて、飛行機の離着陸を撮ると幻想的です。
ただ、これは望遠レンズが必要になります。
その4:昆虫
昆虫は好き嫌いが分かれますが、好きな人は極めると面白いです。
昆虫は世界中に80万種もいると言われています。
もはや被写体としては撮り放題です。
冬はなかなか出会えませんが、春から秋までいろいろな種類の昆虫に出会えます。
昆虫と言っても、ターゲットをさらに絞って、チョウに特化するとか、トンボに特化するとか個性を出すのもありですね。
撮影には焦点距離が長めのマクロレンズがあった方がいいです。
その5:ペット(犬猫)
犬猫は身近にいるので、撮影しやすいです。
ただ、僕としては犬よりも猫の方がオススメです。
なぜなら、今の日本には野良犬はいませんが、野良ネコはわんさか(にゃんさか?)います。
飼い犬や飼い猫だけだとワンパターン(またはニャンパターン)になりがちですからね。
写真家でも野良ネコを撮る人は結構います。
初心者の場合は、大人しい猫を撮るには猫カフェが最適です。
もちろん、飼い犬や飼い猫でも全然OK。
犬では「わさお」が有名ですね。
その6:野鳥
野鳥は美しいものが多く、画になります。
ただ、動きが俊敏なので、撮影は難しいです。
よく撮られるのはメジロやカワセミですね。
でも、あえてカラスを撮り続けるというのもパンチが利いていていいと思います。
野鳥は基本的に距離を取らないと逃げてしまいますので、望遠レンズが必要になります。
すると、どうしても機材が高価になるのがデメリットではありますね。
ちなみに、小原玲さんの「シマエナガちゃん」は抜群にカワイイので見てみて下さい。
その7:人(ポートレート)
ポートレートは肖像、つまり人です。
人は表情があり、顔だけでドラマを表現することができます。
人なら花や昆虫より撮りやすいです。
外に出なくても、家の中にすらいますからね。
セルフ撮影で自分を撮ることだって立派な作品になり得ます。
勇気さえあれば、道行く人に声をかけて、モデルになってもらうこともできます。
お金を出せば好きなシチュエーションでモデルを撮影することもできます。
その8:空・雲
空や雲は屋外ならどこでも撮れます。
雲は季節や天気によっていろいろな表情になります。
飛行機に乗ったときなどは、上からとることもできます。
珍しい雲を見かけると「カメラ持って来ればればよかった!」と思うこともあるので、雲写真家になるなら常にカメラを持ち歩くことが必要でしょう。
その9:風景
風景はその場所に行けば誰でも同じように撮れるので、実は難しいです。
特に、有名な撮影スポットは皆同じように撮れますから、足しげく通って、特別な条件(気象条件や時間帯、雲や動物などの組み合わせ)などを狙う必要があります。
また、今まで誰も撮らなかった、自分なりの絶景スポットを見つけるのもいいですね(大変ですが)。
例えば『濃溝の滝(のうみぞのたき)』は最近インスタグラムで急激に有名になった写真スポットです。
ちなみに、夜景など暗いシーンを撮る場合は三脚が必要です。
その10:星
星の撮影は今のところスマホでは出来ません。
そもそもバルブ機能(シャッターを長時間解放する撮影方法)がないので、一眼レフカメラは必須です。
風景と組み合わせて星の動きを入れるととても幻想的な写真になります。
番外編
マクロ撮影
マクロレンズを持っていれば、マクロ撮影もおすすめです。
前述の花や昆虫との相性もいいです。
道端、普通のレンズでは撮れないような小さな花もキレイに撮ることができます。
小さな花と言えば、特に僕が好きな花はキュウリグサです。
名前はダサいですが、花は可憐なので探してみてください。
ちなみに、マクロ撮影の写真家では浅井美紀さんが有名です。
水中写真
水中写真は撮る人が少ないですが、陸上とは全く違う環境で、生き物も豊富ですから、被写体は無限大です。
ただ、水中写真をやる人は本気度が半端じゃないので、猛者ばかりです。
スキューバダイビングが趣味の人などは最適かもしれません。
まとめ
2017年のキヤノンフォトコンテストのグランプリは波が砂浜に描いた模様を撮った組写真でした。
これを撮影した方は、海が自宅から遠いにも関わらず、長年通い続けた結果、珠玉の組写真ができ上がったそうです。
そんな風に、自分が心を奪われたものを撮り続けていれば、どんな被写体でも素晴らしい作品になり得ます。
結局のところ、「自分が撮りたいものを撮り続ける」ことが一番ですね。
あなたも被写体に迷っていないで、とにかくシャッターを切りましょう!