撮影のコツ

集合写真の撮り方【一眼レフ初心者でも失敗しないコツ】

集合写真撮影のコツ

一眼レフカメラを持っていると、集合写真の撮影を頼まれることがよくあります。

集合写真は記念撮影の意味合いが大きいので、責任は重大で、失敗するわけにはいきません。

そんな集合写真を撮るときのコツや、気を付けるべきことを紹介します。

全ての人にピントを合わせることが最重要!

集合写真は、前から後ろまで全ての人にピントを合わせる必要があります。

ボケは一眼レフカメラの魅力でもありますが、記念撮影においては好ましくありません。

ではなるべくピントが広範囲に合うようにするにはどうしたらいいのでしょうか。

と、その前に「背景のボケた写真を撮るコツ」をおさらいすると、

  • 絞りはなるべく開ける
  • レンズはなるべく焦点距離の長いもの
  • 被写体になるべく近づく
  • 背景は被写体からなるべく遠くにする

でしたね。

集合写真では、全部この逆をやればいいわけです。

手前から奥まで広い範囲にピントが合うことをパンフォーカスと言います。

全員の顔にピントが合うように、パンフォーカスの方法を覚えましょう。

F値を8以上にする

絞りは、絞るほどボケは抑えられるので、できればフルサイズ機でF8以上、APS-C機でもF5.6以上にします。

ただし、絞りすぎは小絞りボケが起こって逆に解像度が落ちるので、できればF11くらいまでにとどめてください。

室内の暗いシチュエーションでは、画質は我慢してISO感度を上げ、なるべく絞り込みます。

集合写真では、絞ることが最優先です。

なるべく距離を取る

背景をボカした写真を撮るには、被写体になるべく近づいて撮るのがコツでした。

なので、ボケを抑えるには、逆に被写体と距離を取ることが大切です。

遠足の集合写真などで、プロのカメラマンがやたら離れたところから撮っていた記憶はありませんか?

それがまさにボケを抑える方法だったのです(それと後述の歪み防止)。

そのとき装着しているレンズで、可能な限り距離を取りましょう。

最前列と最後列の距離ををなるべく詰める

次に「背景は被写体から離れているほどボケる」の逆を考えます。

つまり、最前列にピントを合わせたときに、最後列が離れすぎていると最後列の人の顔がボケてしまうということです。

最後列の人が背景にならない(ボケない)ように、最前列と最後列をなるべく詰めてもらいましょう。

人数が少なければ横一列に並んでもらう方が、ピンボケになる人は出にくいですね。

ピント位置は最前列

ボケは前ボケと後ボケがありますが、前ボケの方が強く出ます。

わかりやすく言うと、ピントを合わせた部分の手前と奥では、手前の方がボケるのです。

つまり、最前列にピントを合わせたとき最後列はボケていなくても、同じ設定で最後列にピントを合わせると最前列はボケてしまう可能性があるのです。

なので、3列程度なら最前列にピントを合わせ、5列程度なら前から2列目辺りにピントを合わせます。

ただし、結婚式の二次会などでは、新郎新婦が主役なので、最後列を犠牲にしてでも、最前列の新郎新婦にピントを合わせて下さい(笑)

その他の集合写真撮影のコツ

集合写真で気を付けるべきことは、ピントだけではありません。

集合写真撮影のその他のコツをご紹介します。

広角レンズは避ける

レンズを複数持っていれば、焦点距離の短いもの(広角レンズ)は避けるようにします。

ここで、一眼レフカメラの知識がある方は「?」と思うかもしれません。

通常、レンズの焦点距離が長いほどボケが強くなってしまうからです。

でも、広角レンズの欠点である「周辺の歪み」を考慮しなければいけません。

広角レンズの写真で、中央から離れるにしたがって、伸びて見える写真を見たことがあるかもしれません。

風景写真では違和感を感じにくいですが、集合写真では、顔が伸びて歪むので不自然になってしまいます。

単焦点であれば、APS-C機で24mm以上、フルサイズ機で35mm以上を推奨します。

集合写真の場合は、被写体との距離など、シチュエーションによって、適切な焦点距離を選ぶことができるので、ズームレンズの方が便利でしょう。

三脚を使う

三脚がある場合は三脚を使いましょう。

集合写真は、ただでさえ一人一人の顔が小さく写るのに、手ブレでもしようものなら、誰が誰だかわからなくなってしまいます。

特に室内などでは、シャッタースピードが稼げないので手ブレしやすくなります。

三脚の持ち運びが大変という人は、一脚でも効果はあります。

ただし、三脚を使っているからといって、シャッタースピードを下げ過ぎると、被写体ブレが起こるので、1/焦点距離(mm)秒くらいは欲しいところです。

ストロボを使う

逆光のときや、室内ではストロボがあった方がいいです。

集合写真の場合は、前列ばかりが明るくなってしまうので、室内であれば天井にバウンスさせましょう。

このとき、奥(最後列)の人まで光が回るように、前方に向けて、上方45°くらいがいいでしょう。

ただし、天井が高すぎたり、シャンデリアなどで、影が出来てしまうようなら直接当てるのもありです。

ちなみに、カメラ内蔵のストロボ(フラッシュ)は範囲が狭く、一部の人だけが明るくなる不自然な写真になってしまうので、外付けのストロボがおすすめです。

持っていない場合は、画質を我慢して、ISO感度を上げて対応します。

連写する

集合写真に写る人の人数にもよりますが、20人を超えてくると、そのうち1人くらいはまばたきをしていて、残念な半目になったりします。

なので、連写しておいて、あとでベストショットを選ぶのが得策です。

まばたきだけでなく、表情がいいものや顔かぶりしていないものを選ぶためにも、複数枚撮影または連写が必須です。

ピントは何度か合わせ直す

これもよくあるのですが、撮影現場で背面液晶を確認していても、ピントが外れていることに気付かないことがあります。

背面液晶は小さくて不鮮明なので、その場で気づきにくいからです。

いくら連写していても、全て同じフォーカスでは、ピンボケを量産するだけです。

なので、撮るたびにピントを合わせ直すようにすると安心です。

そうすれば、ピントが抜けているものがあっても、他のカットが保険になりますからね。

かけ声を工夫する

かけ声は「はい、チーズ」が一般的ですが、僕は「撮りまーす!3・2・1」と言って撮っています。

集合写真に限らず、観光地で撮影を頼まれた時なども、このかけ声にしています。

「はい、チーズ」だと、撮られる側としては、シャッターが切られるタイミングがわかりにくいので、まばたきしてしまう確率が高くなります。

でも「3・2・1」とくれば、「ゼロ」のタイミングで撮るのは明確なので、まばたきに気を付けてくれるのです。

コミュニケーションを取る

大勢の人とのコミュニケーションが苦手な人は無理してやらなくてもいいですが、みんなが笑顔の写真も撮りたいですよね。

僕はその場の雰囲気でアドリブで一言かけますが、苦手な人は笑わせるテッパンのセリフを用意しておくといいでしょう。

「はい、カメラ見てくださ~い!今日は全員笑うまで帰れませんよ~!」

「あれ?新郎さん、何か嫌なことでもあったんですか?」(結婚式二次会)

などでも笑いは取れます。

笑いが起きたら、すかさずシャッターボタンを押すのを忘れずに!

構図に気を配る

一眼レフカメラを始めたばかりの人が集合写真を撮ると、どうしても上にムダなスペースが空いてしまいます。

これは、顔に集中しすぎて、フレーミング(構図)がおろそかになっているからです。

顔を画面の真ん中に持ってくると、中途半端に足が切れて、無意味に天井が広く写るという残念な集合写真になってしまいます。

顔でピントを合わせたら、画面を少し下に振って、丁度よいアングルにしましょう。

もちろん、観光地で建物を入れたいなど、背景も写す必要がある場合は、人との兼ね合いを見ながらアングルを決めてください。

集合写真の撮り方のまとめ

以上のように、集合写真を撮る上で、気を付けることや撮影のコツはたくさんあります。

でも、重要なのは、「歪みなく、パンフォーカスにする(広範囲にピントを合わせる)」ことです。

そのためには、「広角レンズを避ける」と「絞る」だけ覚えておいて下さい。

そうすれば大きな失敗は避けられるはずです。

一眼レフカメラを持っているだけで「写真を撮るのが上手い」と錯覚されがちなので、急な要請にも対応できるように覚えておきましょう。