写真家として大阪芸術大学写真学科の教授も務めていらっしゃる織作峰子先生。
1981年にはミスユニバースの日本代表に選ばれるなど、才色兼備の女性です。
織作峰子氏が富士フイルムフォトコンテストで審査員を務められた年に、僕もちょうど入選し、表彰式に参加していました。
そのときの挨拶で印象に残っている言葉があります。
「ずっと見ていたいと思う写真を選びました」
確かに惹き込まれる写真は見入ってしまいますよね。
僕は織作先生の選ぶ作品は大好きなのですが、自分の作品はなかなか選ばれません(笑)
それがフォトコンテストの難しいところです・・・。
織作峰子氏の審査の傾向は?
織作峰子先生は、小田和正さんの歌に乗せたCMで有名なマイハピネスフォトコンテストの審査員を長年務めていらっしゃいます。
僕の分析では、フォトコンテストで選ばれる写真の多くが以下のポイントを押さえているように思います。
- シンプル
- 美しい
- 人の温かみを感じる
シンプル
ここで言う「シンプル」は、主題のハッキリしている、背景が整理された写真ということです。
ボケが利いている方が有利かもしれません。
パッと見て、素直に作者の撮影意図が伝わってくるような写真を目指しましょう。
美しい
これは「シンプル」と共通する部分もありますが、絵画的な美しさが好まれる傾向にあります。
なのでストリートスナップやドキュメンタリー寄りの写真は選ばれていません。
ご本人の公式サイトである織作峰子フォトギャラリーを見ると絵画的な写真が多いことがわかると思います。
風景写真でも人を点景に入れるなど、アクセントを置いているものが多いです。
なので、過度のレタッチは避け、構図にムダのない写真を心がけましょう。
人の温かみを感じる
織作峰子氏が審査員を務めた第57回 富士フイルムフォトコンテスト自由写真部門は自由部門ではありますが、人を主体にした写真が多く見受けられます。
マイハピネスフォトコンテストでは長年審査員を務められ、そのテーマである「あなたのいる幸せ」にピッタリの選出をされています。
JAPAN PHOTO春夏フォトコンテストでも「人」部門を担当するなど、人を主体にした写真と相性がいいと思われます。
織作峰子氏が審査員を務めたフォトコンテスト
最後に織作峰子氏が審査員を務めたフォトコンテストを紹介します。
しっかりチェックして傾向をつかみましょう。