Nikkorのマクロレンズの中でも評価の高いAF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G(以下60mmマクロ)を4年ほど使ってみた感想を書いてみたいと思います。
マクロレンズとしてだけでなく、普段使いの単焦点レンズとしても使ってみて、僕の中ではお気に入りレンズになっています。
この記事では作例も含めてこのレンズの魅力を紹介していきます。
この記事の目次
60mmマクロのAFは爆速
AF(オートフォーカス)はとにかく速いです。
僕は6本のレンズを持っていますが、その中でも一番速いと思います。
しかもその精度も良好。
マクロ撮影をする上では、手元や被写体がちょっと動いただけでもピントがズレるので、AFが速いのはとてもありがたいことです。
画質は申し分なし
ナノクリスタルコートとEDレンズを採用していて、画質は申し分ありません。
ピント面はシャープで、ボケはなだらかで美しく、開放でもよく解像します。
逆光にも強く、言うことはありません。
残念なのは開放f値が2.8なことくらいですね。
ただ、マクロレンズではこれ以上の大口径にするのは難しいと思われるので、仕方ないですね。
マクロだけでなく普段使いもできる
マクロレンズは、マクロ撮影しかできないと思われがちですが、普段の単焦点レンズとしても使えます。
マクロレンズが普通の単焦点レンズと違うのは「とても近くまで寄れる」ということだけ。
さすがにf/1.8とかf/1.4とかの明るいレンズに比べるとボケは弱いですが、この 60mmのレンズは焦点距離が長めなので、それなりにボケてくれるのでカバーできます。
画角はAPS-Cでもフルサイズでも、ポートレートなどで使いやすい焦点距離です。
60mmマクロには手ブレ補正機能が付いていない
マクロ撮影は小さいものを撮る分、手ブレが目立ちやすくなります。
でもこのレンズには手ブレ補正機能が付いていません。
なので、できれば三脚(またはミニ三脚)があった方がいいです。
ただ、明るい場所での撮影なら、手持ち撮影でも十分です。
重量はちょっと重い
重量は425gとやや重めです。
50mm f/1.8のレンズなどに比べるとかなり重く感じるでしょう。
でもそれを我慢してでも持ち出す価値はあります。
それに、鏡筒が長いので、ホールドしやすく、マクロ撮影はしやすいと思います。
60mmマクロの作例
僕が60mmマクロで撮影した写真を公開します。
【息子の手】

【コスモス】

【娘】

【真ん中の息子】

最後の写真は、「春をその眼に」というタイトルでよみうり写真大賞で優秀賞をいただいたものです。
60mmマクロレンズはすばらしいレンズだった
実際に使ってみても、その評判通り素晴らしい描写を見せてくれます。
普段撮りの単焦点レンズとしても使えて、かなり重宝します。
とにかくこのマクロレンズはおすすめです。

おまけ:Nikkorのマクロレンズの逸話
Nikkorのレンズはマクロレンズの名前に「Micro」と付いています。
なぜMacroではなくMicroなのかご存じですか?
そこには、さすがニッコールという逸話があります。
そんな裏話はこちら→マイクロニッコールの歴史と真実、そして伝承