カメラの基礎知識

一眼カメラ初心者でも最高の子供写真を撮る方法【コツとテクニック集】

一眼初心者でも最高の子供写真を撮るコツ

子供が生まれたのをきっかけに一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラを買うパパママは多いですが、

「子供の写真をキレイに残したいのに、カメラ初心者で思うように撮れない!」

と嘆いていませんか?

せっかく一眼カメラを買ったのですから、プロっぽい子供写真を撮りたいですよね。
僕も長女が生まれた頃はまだまだ初心者でした。

今は3人の子供に恵まれ、通算7万枚ほどの写真を撮ってきて、ある程度思ったような写真を撮れるようになりました。

まだまだ満足はしていませんが・・・。

そんな僕が昔の自分に向けて、子供撮りのアドバイスをするつもりでこの記事を書きました。

僕の作例を交えてご紹介します。

一眼カメラをタンスにしまい込む前に読んでみてください!

子供に当たる光を意識して撮影する

子供に限ったことではないですが、写真を美しく撮るためには光の当たり方が一番重要です。

写真は英語でフォトグラフと言いますが、photo「光」でgraph「描くもの」という意味。

その光の向きや強さに気を配ることは、写真を撮るうえで大切なことなのです。

逆光~半逆光を狙う

60mmマクロレンズでポートレート

ポートレート(人物写真)を撮るときにおすすめなのは逆光から半逆光です。

半逆光とは、真後ろ(逆光)ではなく、斜め後ろから光が当たっている状態です。

光が被写体の後方から当たっていると輪郭が明るくなり、ドラマチックに見えます。

時間帯は夕方が理想です。

日が少し落ちてきた方が、光が後方から差して、キレイに見えます。

このとき気を付けることは、露出をプラス補正することです(シルエットで撮る場合はややマイナス補正)。

ただ、順光がダメだというわけではありません。

光を意識しすぎてシャッターチャンスを逃すくらいなら、まず撮るのを優先しましょう。

柔らかい光源を選ぶ

窓際の柔らかい光

子供のふんわりした雰囲気を表現するには、柔らかい光のもとで撮影するのが鉄則です。

具体的に言うと、室内のレースカーテンをかけた窓際が最適。

レースが1枚あるだけで、光が柔らかくなります。

窓は大きい方が光が回り込んでくれます。

僕は室内で子供を撮るときは、わざと窓際に誘導して撮るようにしています。

子供写真の露出はややプラス補正

運転教習

子供写真は少し明るい方が子供らしい雰囲気が出ます。

これは好みの問題なので、絶対ではありませんが、世間的には明るめの写真が好まれます。

RAWで撮っておいて、現像するときにプラス補正するのもありですね。

子供の表情やしぐさの引き出し方

子供撮りで一番難しいのは、子供の集中力と機嫌です。

子供はほんの今まで笑顔で楽しんでいたことも、あっという間に飽きてしまいます。

そんなときに子供の表情やしぐさを引き出すコツを紹介します。

カメラ目線にこだわらない

子供の写真を撮るとき、「はい!こっち向いて~!」と声をかける人がいますが、記念写真を除いてはカメラ目線の必要はありません。

むしろ目線が外れている方が、カメラを意識していない自然な表情が撮れます。

子供がカメラを意識しすぎる場合、僕は「あそこにいる鳥は何だろう?」と指を差して、わざと目線を外させることも多いです。

子供の笑顔を撮るコツ

子供の自然な笑顔を引き出すには、一緒に遊ぶのが一番です。

一緒に遊んでいてもカメラを意識させないためには、ノーファインダー撮影(ファインダーをのぞかないで、勘で撮影する)も有効です。

ただしカメラを持って遊ぶときはカメラをぶつけたり、子供に当たったりしないように気を付けましょう。

ちなみに一緒に遊ぶ以外の手っ取り早い方法はくすぐることです。

焦点距離が短めのレンズで、カメラを構えながら左手でくすぐって、笑った瞬間に左手を引いて、右手でシャッターボタンを押すという感じです。

あとは「くすぐっちゃおうかなぁ~」と言って、くすぐるジェスチャーをするだけでも笑顔を引き出せます。

でも機嫌が悪いときは何をしても無理なんですよね・・・。

子供の必死な顔を撮るコツ

子供の必死な顔

子供の必死な顔を引き出すのはなかなか難しいですよね。

でも魔法の言葉があります。

「思いっきり◯◯してみて!」とか「もっと◯◯できるかな?」です。

例えば、タンポポの綿毛を吹くシーンを撮りたいときに、

「思いっきり吹いてごらん」「もっと遠くまで飛ばせるかな?」

と煽ると、必死になって吹いてくれます。

上の写真では「もっと上に持ち上がるかな?」と言って撮りました。

泣き顔も成長記録のうち

笑顔で無邪気な子供の写真が撮りたいのに子供がグズってしまって思うようにならない・・・

ということはよくありますよね。

うちの娘も七五三(3歳のとき)で、神社に着くなり「脱ぎたい」とグズりだし、終始大変な思いをしました。

でもそういうときは、あえて拗ねた顔や泣き顔を撮っておきましょう。

なぜなら泣き顔を撮りたくても、わざと泣かせるわけにはいかないからです。

なので、せっかく機嫌が悪くて泣いているのであれば、成長記録と割りきって笑顔はあきらめましょう。

子供が指をさしている姿を撮るコツ

金魚の空

子供に指をささせると、写真にアクセントをもたせることができます(上の写真は水槽越しなので画質は悪いですが・・・)。

これは意外と簡単です。

「◯◯はどこにいる?」「◯◯どこ行った?」と聞くだけです。

例えば水族館で、水槽を指さしてもらいたい場合「一番大きいお魚はどれかな?」なんて聞くと素直に指さしてくれます。

言葉をあまり知らない1歳児なら「お魚どこ?」だけで十分です。

子供の走る姿を撮るコツ

子供が走る姿を撮るには、競争をするのが一番です。

でもそれでは走る姿が撮れません。

なので、カメラを持ってぶっちぎりで子供を抜き去ります。

そして、急いで振り返って走り寄ってくる子供を撮るというわけです。

このとき、しゃがんで子供目線で撮ると臨場感が増します。

また、わざと競争に負けて、子供が走っていく後ろ姿を撮るのもありですね。

ちなみに負けず嫌いの子供だと抜き去ったときに泣いてしまうので、そういう子には「逃げろ~」と鬼ごっこ感覚にするのも手です。

子供を狙った場所に誘導するコツ

カメラを持って歩いていると、「ここに子供がきてくれたらなぁ・・・」と思うことが多々あります。

でも子供はなかなかこちらの意図通りには動いてくれません。

そこで「あれ?このお花おもしろい形だよ!」とか「こんなところにカタツムリがいるよ!」とか、興味を引くような言葉で誘導します。

他にも、花の匂いを嗅いでいる姿を撮りたいときは「そのお花はどんな匂い?」と問いかけるだけで実行してくれます。

ただし、気を付けなければいけないのは、子供は一度しかやってくれないということ。

二度目の誘導では「もういい」と言われてしまいます。

なので、子供を誘導する前にカメラの設定を整えて、構図も考えて、万全の状態にしておく必要があります。

撮影時は子供の服装にも気を配る

写真を撮るうえで子供の服装にも気を付けたいところです。

例えばネズミーランドのキャラクターを全面に出した服などでは、せっかくいい写真を撮っても、そのキャラクターに目がいってしまったり、写真の雰囲気と合わなかったりします。

僕のようにフォトコンテストに応募する場合も、著作権の問題で入賞できない可能性もあります。

なので写真を撮るときは、シンプルな服装を心がけましょう。

とはいえこれも好みなので絶対ではありません。

とにかくたくさん撮る

子供撮影のシャッターチャンスは一瞬です。

僕はどこへ行くにも一眼レフカメラを持っていきます。

そして隙あらば撮る!

そうやって撮りまくっていると子供も撮られることに慣れ、カメラをあまり意識しなくなります。

子供にカメラを意識されると自然な写真が撮れません。

ピースしたり、ポーズをとったり、表情がこわばったりしてしまいますからね。

また、当たり前ですが、たくさん撮れば撮るほどいい写真は増えていきます。

シャッターチャンスを逃さないために、カメラは肌身離さず持ち歩きましょう。

家でもすぐ手の届くところにカメラを置いておくといいですよ。

子供写真を撮るのに最適な機材は?

プロっぽい子供写真を撮るためには、やっぱり機材選びも大事です。

すでに一眼カメラがある人は、単焦点レンズを1つだけでいいのでそろえてください。

レンズは単焦点

一眼カメラの良さを最大限に引き出すためには単焦点レンズは必須です。

ズームレンズは便利な反面、やっぱり単焦点レンズの写りには劣ります。

多少カメラの予算を削ってでも単焦点レンズを1つそろえてください。

子供撮りの単焦点レンズの選び方は以下の記事を参考にどうぞ。

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画質やボケ具合は、センサーサイズも影響します。

センサーサイズがわからない人は以下の記事を参考にしてください。

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カメラボディ(本体)はフルサイズが理想ですが、あくまで「できれば」です。

なにせ僕がAPS-Cユーザーですからね。

現在、僕の一眼レフカメラは2台目ですが、レンズをAPS-C用にそろえてしまったので、なかなかフルサイズに移行できずにいます(泣)。

なので、予算に余裕がある人は、初めからフルサイズ機の購入をおすすめします。